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時間旅行ムナカタ第93回「弥生時代の占いのはなし」

更新日:2021年7月29日

宗像市と一支国(いきこく)博物館(壱岐市)が連携し、両市の古代海人文化をテーマにした展示会「海と祈り展」を海の道むなかた館で開催しています。今回は目玉展示の一つ、弥生時代の占いの道具「卜骨(ぼっこつ)」を紹介します。

現在、さまざまな媒体でさまざまな手法の占いが出回っていますが、弥生時代では変わった手法で占いが行われていたようです。

日本での占いの起源は弥生時代から。中国の史書『魏志(ぎし)倭人伝(わじんでん)』には、当時の中国で「亀卜(きぼく)」という

亀の甲羅の焼き加減で吉凶を判断するという占いが行われていて、日本列島でも骨を使い同じ方法で占っていたという記述があります。このとき使われたのが「卜骨」で、鹿や猪の肩甲骨を使って占いが行われました。吉凶の区別は、熱した棒を骨に押し当ててできるヒビの入り方で決まりました。

倭人は卜骨占いで行事や収穫の時期、航海の日取りなどを決めていたと考えられます。盛んに占いが行われていたのでしょうか。この卜骨がカラカミ遺跡(壱岐市)などから20点程度も出土しています。残念ながら宗像市内では卜骨の出土はありませんが、壱岐も宗像も同じ玄界灘で活躍した海人のクニ。このような占いで重要な物事を決めていたことは十分想像できます。

弥生時代の壱岐の人々は卜骨から何を読み取ったのか・・・。ぜひ海の道むなかた館で占いの痕跡を確かめてみてください。

(文化財職員・田子森)

  • ト骨(ぼっこつ)(カラカミ遺跡)の画像

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このページに関する問い合わせ先

教育部 世界遺産課
場所:海の道むなかた館
電話番号:0940-62-2600
ファクス番号:0940-62-2601