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時間旅行ムナカタ第76回「平成の大合併九州第1号」

更新日:2021年7月29日

「新修宗像市史」現代部会から

現代部会は、主に第二次世界大戦が終結した昭和20(1945)年8月15日以降の宗像地域の教育環境、市民協働によるまちづくり、都市ブランド戦略などについて取材を進めています。

新「宗像市」は平成15(2003)年4月1日に「平成の大合併」の九州第1号として宗像市と玄海町が合併して誕生し、同17(05)年3月28日には大島村を編入合併しました。合併の最大の効果と言われる合併特例債を活用した市の代表的なまちづくり事業「JR赤間駅北口整備」を紹介します。

 

宗像の「新玄関口」完成JR赤間駅北口整備事業

合併当初の人口は約9万3000人(今年6月末日現在は9万6920人)です。宗像大社や鎮国寺など歴史的なシンボルは県内外にその名を知られていましたが、市の顔となる玄関口がありませんでした。そこで、市の中心拠点化を目指して平成19(2007)年7月に着工しました。完成は同24(12)年2月です。

事業費は58億9897万円でした。平成19(2007)年度の一般会計当初予算が279億2928万円でしたから、いかに大きな事業だったかが分かります。

事業費のうち、41億7270万円を合併特例債で賄い、市の負担は約1億5585万円で済みました。残額は国からの補助金です。市が事業費を全額負担すれば、財政運営に大きな影響を与えることは避けられません。合併したからこそ、この大事業が可能になったと言っても過言ではありません。

事業の対象地域は、赤間駅前北口を中心に東西約400メートル、南北約100メートル内の約3・6ヘクタールです。それまでの赤間駅前北口は、古くなった木造住宅と空き店舗が密集し、商業地としての機能が低下していました。さらに駅を挟んで南北に大型商業施設があり、店舗経営は厳しいものがありました。

公共施設の主なものは、

  • 赤間駅北口駅前広場5000平方メートル(バス停3カ所、タクシー乗り場2カ所など)
  • 街区公園2カ所計1080平方メートル
  • 総延長約1キロの道路(幅4メートルから9メートル)


などです。

同時に駅舎と北口駅前・南口駅前の両広場を結ぶ自由通路やエスカレーターなども完成し、名実ともに宗像の「新玄関口」になりました。

 

合併特例債の発行限度額 事業221億9700万円 基金37億250万円

合併特例債は、国が合併を認めた市町村に新たなまちづくり事業のために発行を認める地方債です。対象は、合併時に策定した市町村建設計画に基づく事業や、地域振興に必要な基金の積み立てに限られます。発行限度額は、合併する市町村の数や人口などで決まります。一番の魅力は、元利償還金の70%を国が後から交付税で補てんしてくれることです。

市は、これまで51事業に合併特例債を活用しています。平成15(2003)年度から同28(16)年度までに計上された事業費の総額は276億4723万円です。発行限度額

221億9700万円に対し、190億3650万円を発行済みです。

(新修宗像市史編集委員会 現代部会長・中原剛)

 

  • 昭和30年ごろの赤間駅の画像
  • 電波時計塔の除幕をした関係者の画像

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