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時間旅行ムナカタ第58回「正月の風物詩 懐かしき遊び」

更新日:2021年7月29日

 今回の時間旅行は、昔の遊びについてです。子どもの頃、お正月に遊んだ経験のある人や、今年すでに遊んだ人もいるかもしれません。今回はあまり見られなくなってしまった遊びの歴史を紹介します。

昔遊びいろいろ

  たこ揚げが一般に普及したのは江戸時代以降で、もともと正月や節句に、年占いの年中行事で主に大人がたこを揚げていました。明治以降、子どもの遊びとして定着したようです。関西では、「いかのぼり」とも呼ばれました。しかし、近代化が進むにつれて規制の対象となり、電線に引っかかるということで路上のたこ揚げが禁止されたこともあります。

 昔遊びカット2独楽(こま)は、紀元前のエジプトでも発見されています。日本へは平安時代頃に大陸から伝わり、多くの遺跡から独楽と思われる木製品が出土しています。現在の形の独楽が一般に広まったのは、幕末ごろといわれています。

 羽根突きは、もとは宮中行事として実施され、厄よけの意味を持っていました。当時、病気は蚊がもたらすと考えられ、その蚊を食べてくれるトンボに似せて作られたのが羽根突きの羽根だといわれています。また、羽根のたまには「無患子(むくろじ)」という種が使われていて、「子が患わない」ということで縁起がよいとされていました。昭和20年代ごろ一般に普及し、子どもの遊びとなりました。

 

「いせきんぐ宗像」でたこを揚げよう 

 昔遊びカット1宗像では、昨年、田熊石畑遺跡歴史公園、愛称「いせきんぐ宗像」がオープンしました。全周約600メートルの園路は、散歩やウオーキングに最適。放課後には、子どもたちが芝生広場で元気よく遊んでいます。今年は、電線のない広さ3万平方メートルの公園で自由にたこを揚げたり、羽根突きをしたり、思い切り懐かしい遊びをしてみてはいかがでしょうか。寒さなんか吹き飛んでしまうかも! いせきんぐ宗像にぜひ来てみてください。

 

(文化財職員・田中暁)

いせきんぐ宗像で思い切りたこ揚げ
いせきんぐ宗像で思い切りたこ揚げをしませんか

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