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時間旅行ムナカタ第51回「いせきんぐ宗像へのご招待(後編)」

更新日:2021年7月29日

 いせきんぐ宗像とは、宗像市田熊2丁目の県道97号線沿い(いせきんぐ通り)にある田熊石畑(たぐまいしはたけ)遺跡歴史公園(広さ約3万平方メートル)の愛称です。7月1日(水曜日)の全面オープンまでもう少しとなりました。今回は、整備された、いせきんぐ宗像の中を案内します。
 いせきんぐ完成予定図

横断歩道を渡ろう

来園者用の駐車場は、史跡の上に駐車場を造ることが認められないので、いせきんぐ通りを挟んだ反対側にあり、身体障がい者・軽自動車専用区画を含めて57台が駐車できます。横断歩道には、押しボタン式信号機の設置を進めていますが、横断には十分気を付けてください。横断歩道を渡ると自然舗装された多目的活用広場が前面に広がり、全体案内板や解説板が設置されています。ここには、大型観光バスの臨時駐車が可能で、見学のスタート地点でもあります。

 

いせきんぐで健康づくり

 多目的活用広場の左手に案内管理棟があり、希望者へのガイドや団体見学など利用の受付をする施設で、トイレも付設されています。もちろん、園内の通常利用は受付の必要はなく、散歩などの健康づくりや花園を楽しむこともできます。園路は、歴史公園の景観にマッチした土舗装(三和土・たたき)仕様で、外周は約600メートル、70周で約フルマラソン1回分となります。

 

みんなで弥生の村を再現!

 見学は、多目的活用広場の手すり付きスロープを通り、園路を左へと進むルートがお勧めです。すぐに、弥生時代の貯蔵穴を守るための堀と土塁をめぐらした環濠エリアが現れます。さらに進むと、いせきんぐ菜花園(さいかえん)があり、ここで歴史的な作物や花を育てます。その先には、弥生・古墳時代の掘立柱(ほったてばしら)建物エリアが広がり、柱跡を短い木柱で表現しています。建物は倉庫と考えられ、豊かな「ムラ」であったことが分かります。

ここを過ぎると、かやぶき屋根の竪穴住居が存在感を表しています。横には、かやぶきを体験してもらうための骨組みだけの竪穴住居もあります。さらに進むと、四角い墳丘を持つ区画墓があり、武器形青銅器を大量に持つことのできた北部九州屈指の有力戦士集団が静かに眠っています。

さて、みなさん、これで弥生の村が完成したわけではありません。これからが本当に楽しいところ、市民参加による弥生の村づくりが始まりますので、呼びかけを待っていてください。

(文化財職員・白木英敏)

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電話番号:0940-62-2600
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