宗像市の長い歴史の中で活躍した人物だけでなく、歴史文化遺産の保存と活用を支える人々や、それに伴う技術も歴史文化遺産です。さらには、人々の記憶や方言も歴史文化遺産と言えます。文化財保護法における文化財の類型では、無形文化財の工芸技術・民俗文化財の民俗技術・文化財の保存技術を含みます。
出光佐三
早川勇
人物
宗像市出身で郷土の発展に貢献した人物の筆頭は、出光興産創始者の出光佐三です。今日でも市民の崇敬を集め人物伝も良く読まれています。維新の志士や孝女・孝子、漁業への貢献者など近世から近代にかけての人物は『宗像郡誌』などに多くの記載があります。教育者の輩出も良く知られ、明治時代から宗像の名物として「宗像先生・宗像卵」と言われていました。
歴史文化遺産の保存と活用に関わる人々
宗像市で歯歴史文化遺産の保存と活用に関わる17団体、約200人を把握しています。これは近隣市町村と比べても多い傾向にあり、構成員は世界遺産登録活動などを通じて地域の歴史文化に強い関心を持った人々が多く、担い手や語り部としての活動に日々取り組んでいます。
地域の歴史ウオーキング
体験学習の指導
技術
漁業・農業・醸造業などの生業に関わる伝統的技術と信仰・年中行事に関わる伝統的技術が残されています。海女漁の潜水技術や神事に必要な注連縄づくりの技術などは、生業や信仰の継承と共に受け継がれてきた技術です。
注連縄づくり
記憶・方言
宗像市の歴史・社会・自然を反映した人々の記憶や方言などの言葉も歴史文化遺産です。記憶は歴史文化遺産として、人に伝えられ、まちづくりにも活かされていきます。また、方言は地域住民がつながるために大切な歴史文化遺産です。宗像市の方言は昭和初期まで生活圏が博多に近接していたこともあって、基本的に博多の方言に似ていることが特徴です。また、発音は、高年齢層で中世京都語の発音であった「シエ」(セ)や「ジェ」(ぜ)が保たれていたりするなど、西日本の特徴と一致しています。
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教育部 世界遺産課
場所:海の道むなかた館
電話番号:0940-62-2600
ファクス番号:0940-62-2601