6.世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」
世界遺産とは、世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)に基づき、ユネスコの世界遺産リストに記載された世界的に「顕著な普遍的価値」を持つ遺跡、建造物群、モニュメントなどの文化遺産および地形・地質、生態系、自然景観、生物多様性などの自然遺産など、国家や民族を超えて未来世代に引き継いでいくべき人類共通のかけがえのない文化と自然の遺産です。
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は平成29年(2017)7月の第41回世界遺産委員会で審議され、世界遺産リストに記載され世界遺産になりました。
本資産は8つの構成資産(沖ノ島、小屋島(こやじま)、御門柱(みかどばしら)、天狗岩(てんぐいわ)、宗像大社沖津宮(おきつみや)遙拝所(ようはいしょ)、宗像大社中津宮、宗像大社辺津宮、新原・奴山古墳群(福津市))で構成され、そのうち本市には7つの構成資産が位置しています。九州本島から約60km離れた沖ノ島と、大島および九州本島に位置する関連遺産群は、古代から現在まで発展し継承されてきた神聖な島を崇拝する文化的伝統の顕著な物証です。沖ノ島には、日本列島、朝鮮半島および中国大陸の諸国間の活発な交流に伴い、4世紀後半から9世紀末まで続いた、航海安全に関わる古代祭祀遺跡が残されています。古代豪族の宗像氏は、神宿る島への信仰から、宗像三女神信仰を育みました。沖ノ島は三女神をまつる宗像大社の一部として、島にまつわる禁忌や遥拝の伝統とともに、今日まで神聖な存在として継承されています。
- 宗像大社沖津宮(沖ノ島、小屋島、御門柱、天狗岩)=4世紀から9世紀にかけての活発な対外交流の時期に古代祭祀が行われ、その遺跡が禁忌と共に現代まで守り伝えられてきた。
- 宗像大社中津宮=沖ノ島祭祀から展開した7世紀から9世紀の古代祭祀遺跡を源流とし、現代に続く信仰の場
- 宗像大社沖津宮遥拝所=沖ノ島をはるか遠くに拝む生きた伝統を伝える物証
- 新原奴山古墳群=沖ノ島の祭祀を執り行い沖ノ島を信仰する伝統を継承した宗像氏の墳墓群
- 宗像大社辺津宮=沖ノ島祭祀から展開した7世紀から9世紀の古代祭祀遺跡を源流とし、現代に続く本土の信仰の場
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