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時間旅行ムナカタ第111回海の道むなかた館特別展「宗像史記」 見どころ紹介

更新日:2023年12月13日

海の道むなかた館では、令和6年2月4日(日曜日)まで新修宗像市史のトピックスを取り上げた特別展を開催中です。今回は、特別展の見どころを紹介します。

『うみ・やま・かわ 地理・自然』平成4年、吉留地区で大型哺乳類の化石が発見されました。化石は下あごや足の骨で、愛らしい小さなカバに似たコリフォドンと分かり、国内初の発見として注目されました。展示では化石のレプリカなどに注目です。

『教育・文化・まちづくり』昭和初期までの重要なエネルギー産業だった炭鉱は、労働者の子どもを預かる幼児保育の発達にも影響を与えました。かつての池田炭鉱の歴史や三郎丸にある市内初の保育園、恵愛保育園のいにしえの姿などをパネルで紹介しています。

『海の道・陸の道』宗像市は、古代の官道や近世の唐津街道などの「陸の道」とともに、朝鮮半島や中国大陸へ向かうための「海の道」を基軸に栄えた交流の拠点でした。展示では、昭和19(1944)年に大島安昌院の畑から偶然発見された中世の壺と、中に入っていた約70キログラムにも及ぶ中国銭の一部を展示しています。これは地下を天然の金庫とした備蓄銭(びちくせん)と呼ばれ、中世の大島でも中国を中心とした東アジアにおける貨幣経済の一翼を担っていたことが分かります。

『いくさと人びと』いくさは、原始・古代の集団間の戦いから世界規模の近代戦争に至るまで人々の身近に起こり、時には社会や歴史の変換点となりました。宗像も例外ではなく、戦いの歴史を遺跡から出土した弥生時代の武器や福岡県所蔵の近代戦争資料(三八式歩兵銃)などで振り返ります。

『祈りとまつり』(近日刊行)戦国時代の宗像家では家督争いによる惨劇がありました。事件の舞台となった地名にちなみ山田騒動(事件)とよばれています。事件後に頻発した怪奇現象はすさまじく、その鎮魂のため創建されたのが山田地蔵尊増福院です。所蔵の絵巻は、その事件の一部始終をリアルに描いており、本特別展の見どころです。特別展では紹介できなかった興味深いふるさとの歴史はまだまだたくさんあります。ページをめくるたびに新しい発見や驚きがある新修宗像市史は、市民や歴史に関心を持つみなさんの座右の書となるものと自負しています。

(文化財職員・白木)

  • 増福院縁起絵巻の画像

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このページに関する問い合わせ先

教育部 世界遺産課
場所:海の道むなかた館
電話番号:0940-62-2600
ファクス番号:0940-62-2601