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時間旅行ムナカタ第110回「文化財保護のパイオニア 波多野教授」

更新日:2023年11月23日

 

  • 波多野教授 「筑紫史論」(1995年出版 )  から出典

海の道むなかた館では、12月19日(火曜日)から『新修宗像市史』のこれまでを振り返る特別展を開催します。今回の時間旅行は、新修宗像市史『教育・文化・まちづくり』で取り上げられた宗像文化財のカギとなる人物について紹介します。

波多野けん(”日”偏に完)三教授は、明治45(1912)年1月に山口県下関市で生まれ、昭和41(1966)年に福岡教育大学に教授として就任しました。当時は高度経済成長期の真っただ中で、道路新設や住宅地開発などによる遺跡の破壊が全国各地で行われ、宗像も例外ではありませんでした。このような事態を受け、波多野教授は文化財の保存と保護啓発を重視し、福岡教育大学歴史研究部考古学班の学生たちと日の里団地開発に伴う東郷遺跡群(現在の矢房〈やふさ〉神社周辺)の調査を皮切りに、宗像内外の遺跡調査を毎年のように行っていました。

その一方で、昭和38(1963)年に福岡県教育委員会文化財専門委員を委嘱され、同50(1975)年からは文化財保護審議会専門委員として、平成4(1992)年8月23日に亡くなるまで委員を務めました。

波多野教授が大切にしていた文化財を守る取り組みは学生たちにも浸透していき、この考えはおよそ60年近くたった現在でも県下の文化財に携わる人々に影響を与えています。

新修宗像市史では、波多野教授が関わった文化財のほかにも、自然・歴史・文化・教育・まちづくり・くらしなどたくさんの宗像の魅力を紹介しています。ぜひ、一度手に取って読んでみてください。

(文化財職員・向井)

 

 

 

  • 東郷遺跡群の発掘調査風景の画像

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このページに関する問い合わせ先

教育部 世界遺産課
場所:海の道むなかた館
電話番号:0940-62-2600
ファクス番号:0940-62-2601